季節と自然の恵みを喜ぶ仲間との暮らし
LIFE
野菜の植え付けや収穫などできることを無理なく行うことで、作物の生命力や成長を肌で感じ、その恵みを食事でいただくことで心の栄養にも繋がります。自然に囲まれた静かな環境の中で、植物や動物などの生命力に囲まれた生活は活力をもらえます。老後の人生を安心・安全で自由に生活を営める環境をご用意しています。スタッフやご家族、地域の皆様と一緒に毎日を楽しみましょう。
自然を喜ぶ・自給自足の楽しみ
よいやんせの暮らし
土の恵みや雨の恵みをいただきながら、野菜を育て、うみたてのにわとりの卵から伝わる、あたたかな命のぬくもりと、昔ながらの竈の火にかけられた蒸籠から、しゅーっと湯気が吐きだされると炊きあがったもち米を臼に入れ、笑顔で杵を振り上げる「よいやんせ」の暮らしは、季節とともにあります。
仲間たちとの生活
「よいやんせ」には、一緒に暮らす仲間がいます。それは、にわとり、カメ、ネコ、山羊といった動物たちです。自給自足の暮らしにも、タンパク源は必要で、にわとりが産んでくれる卵は、たいせつなタンパク源です。朝、平飼いされたにわとりが、卵を産み落とし、まだあたたかい卵を手に取ると、ほっこりとしたやさしい気持ちになります。それは命のぬくもりです。
山羊は、テンやイタチ、タヌキからにわとりを守ってくれる守護神で、覗きに行くと、ちょっとびっくりした顔で、こちらを見つめています。カメは玄関横の小さな池のなかで、のんびりと遊泳中です。ネコは気まぐれに現れては、おすまししたり、お昼寝したり、動物たちとのふれあいは、心が和むひとときです。
古いものに学ぶ
ここには、まるで民俗博物館のように、台所で使う古い民具が置いてありますが、博物館ではありません。飾りものではなく、実際に使っており、杵、臼、蒸籠、もろ蓋、竈、羽釜、足踏み脱穀機など若い方は、いったい何に使うのか、ご存じない方も多いと思いますが、入所されるおじいさん、おばあさんの時代は、こんな台所用具が現役で活躍していたのです。
これらの民具を前に、若いスタッフがお年寄りから学び、お年寄りは昔のことを思い出します。古い民具は、そんなコミュニケーションにも役立っており、竈に薪がくべられ、パチパチと火の粉がはぜると、おじいさん、おばあさんの気持ちも、スタッフの気持ちも、ぽおっと温かくなります。